一般的に側弯症の施術といえば
・手術
・コルセットなどの器具で固定する
・マッサージ
が主な対処法となります。これらの施術ついてご説明していきます。

手術について

曲がってしまった背骨に対して矯正的にインプラントを背骨に埋め込みます。

最近ではチタンがよく用いられ背中のほぼ真ん中を切開し背骨の後ろ側を固定します。

前方から切開する場合もあり、その場合は胸や腹部など横側から切開するようになります。

この方法では、やはり傷口ができ後方では背中の真ん中に残り、前方では胸あたりの横から脇腹まで斜めなイメージで傷が残ります。

このように側弯症の手術はかなり大規模なものとなり身体にかかる負担は大きくなります。

成人の方でも、かなり負担になりますので子供の場合は更に負担を強いられてしまいます。

コルセットなど器具での固定について

側弯症のコルセットには様々な種類があり、あまり極端に目立たないものを求める方が多くいます。

普段の服装の際に目立たないもの、スポーツをした時でも影響なく身体を動かせるものが多く求められますが、その分どうしても緩くなってしまうこともあり固定不十分の場合もあります。

専門医と相談して身体に適切であるか確認する事が重要です。

また固定については重度の側弯症の場合、効果があまり期待されない事が多いです。

変形のレベルでは、軽度から中度であれば有効ですがそれ以上のレベルになると改善は難しいとされています。コルセットに頼りすぎると本来の動きができない分、他の関節へ負担になったり筋力の低下が起きてしまいます。

これらの事をしっかりと理解した上でコルセットを使用していく事が大切です。

マッサージについて

変形している背骨の周りの筋肉は固くなり、だるさや痛みのきっかけになっています。

マッサージでは、一時的にその筋肉をほぐし楽になったり、すっきりした感覚が生まれます。しかし、筋肉の緊張は症状のきっかけであり原因ではありません。

原因は変形している骨そのものとなります。骨が変形する事により周りの筋肉が固くなり症状が出現していきます。結果的に一般的なマッサージでは、骨の変形へアプローチして施術する事はできないので根本的解決になりません。

側弯症について

側弯症について簡単に説明していきます。

側弯症は大きく分けて２つあります。

１つは、日常生活の姿勢の乱れから骨へ持続的に負担がかかり背骨が側弯してしまう病気です。

腰痛、肩の痛み、背中の痛みなどの痛みをかばいながら生活を続け、姿勢が乱れてしまった方に多い現象です。

この側弯症は、姿勢を悪くしていまっている原因自体を取り除き、曲がってしまった骨を整えていけば早期に改善できます。

２つ目は、成長とともに背骨が突然曲がってしまう原因不明の側弯症です。、

今の医学では改善する方法が完全に解明されておらず、発症初期は自覚症状がない事がほとんどです。

成長とともに側弯が進行する為、骨の変形が強くなると痛みやだるさが出たり、酷い方は骨の変形で内臓へ負担をかけ内臓の働きも悪くなる事があります。

思春期の女の子に多くみられるので、身体が歪み美容的な所で将来を不安に思う方も多くいます。

原因

側弯症の症状を説明する際にもお伝えしましたが、日常生活で姿勢の乱れが起きる側弯症と現在の医学では原因不明とされている側弯症があります。

日常生活が原因で姿勢が乱れる場合は、過去に腰椎のヘルニアやケガ、事故など様々な事がきっかけで起きるケースがあります。

ですが、原因不明とされる側弯症にも共通して姿勢を崩してしまう原因というものがあるのです。

この２つに共通する事は重心の位置が左右均等でなくどちらか一方の足先が歪んでいる事が特徴です。そこから、連鎖的に身体が歪んでいき首の位置まで傾き側弯症が発生していくのです。

これら側弯症については、どんな原因であったとしても必ず全身的に姿勢を崩してしまう共通した特徴あるのです。

当院での改善法

患部だけでなく全身の骨の歪みを整えることにより早期改善、再発予防を目指します。